スタッフダイアリー
今回は、土葺きの和瓦を撤去して、引っ掛け葺きの平板瓦に葺き替えた屋根工事の様子をご紹介します。
こちらのお宅は、土葺き工法で施工されており、瓦の下にはびっしりと土が敷き詰められていました。重圧感のある住まいではありましたが、やはり重量がかかる分、地震などの災害時には不安もあり、雨漏れのリスクも出てきていました。
まずは、既存の瓦を一枚一枚丁寧にめくり、内部の土も全て取り除いていきます。
瓦の下に敷き詰められた、葺き土です。
瓦の下に敷き詰められていた葺き土を取り除き、新しい瓦を施工するために下地を整える作業へ。
防水性を高めるためのルーフィングを全面に張り、今日の作業は終了です。
ブルーシートで屋根全面を覆い養生します。
防水性を高めるために張ったルーフィングの上に、瓦を固定する瓦桟木を施工します。この段階で見えない部分の構造がしっかりと仕上がっていくのが実感できます。
下地が完成すると、いよいよ新しい瓦の登場です。今回採用したのは、引っ掛け葺き工法による平板瓦。現代的な屋根材で、機能面でも耐風・耐震に優れています。施工も従来の土葺きに比べて格段に安定感があり、今後のメンテナンス性にも優れています。
完成した屋根をご覧いただくと、元の瓦屋根の面影を残しつつも、どこか洗練された印象が加わり、新築のようなお住まいに生れ変わりました。落ち着いたグリーン系の瓦が、周囲の街並みにも自然に溶け込み、年月を重ねても飽きのこない風合いを感じさせます。
今回の工事を通して、屋根の軽量化と耐久性の向上、そして美観の再生という大きな価値を実現することができました。見えないところだからこそ、しっかりとした施工が大切だとあらためて感じます。
屋根はお住まいの帽子ともいえる大切な部分。これからも安心して暮らしていただけるよう、ひとつひとつ丁寧に、心を込めて工事させて頂きました。
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