スタッフダイアリー

屋上のゴムみたいな物がブヨブヨしてるから見て欲しいとお電話を頂き見にうかがいました。


経年劣化による防水機能の低下や、既存防水層の一部に不具合が見られたことから、全面的な補修と防水層の更新を提案しました。









まずは、安全面を最優先に考え足場を設置しました。高所作業となるため、職人が安心して作業できる環境を整えることが、スムーズな工事の第一歩です。
既存の押え金物と、それに付随するシーリング材を丁寧に撤去しました。これらの部材は防水層との取り合い部分でもあり、劣化によって雨水の侵入リスクが高まっていたため、慎重な作業が求められました。




撤去作業の後は、既存の防水層の状態を確認し、不具合が見られた箇所については切開などの処理を施して、下地の状態を整えました。この下処理をきちんと行うことで、新たに施工する防水層の耐久性が大きく向上します。




本施工では、平場部分に塩ビシート防水(アンカー固定工法)を採用しました。使用したのはMIH-SW15という製品で、非歩行仕様のため、メンテナンスを前提とした屋上に最適です。アンカーでしっかりと固定することで、風圧や熱伸縮に強い、防水性能の高い仕上がりとなりました。



また、立上り部分についても同様に塩ビシート防水をアンカー固定工法で施工しています。平場との一体感を持たせつつ、雨仕舞の要所となる立ち上がり部にもしっかりとした防水処理を施しました。


さらに、入隅部や天端、水下部といった雨水が集まりやすい箇所には、塩ビ鋼板を取り付けて補強しました。こうした細部の処理を丁寧に行うことで、防水層全体の信頼性を高めています。


最後に、排水機能を向上させるため、改修用の横型ドレン(ストレーナー付き)を取り付けました。ドレンの詰まりや劣化による雨水の滞留は、防水層の劣化を早める要因となるため、改修にあたっては非常に重要な工程です。


以上のように、各工程を丁寧に進めたことで、耐久性・防水性ともに優れた仕上がりとなりました。屋上は普段目にすることの少ない場所ですが、建物全体を守る重要な部分です。これからも、確実な施工を心がけてまいります。

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