スタッフダイアリー
今回は、築年数の経った2階建ての住宅にて、シックイ(漆喰)の塗り直し工事を行いました。現地調査の段階で、和瓦の棟下および壁際部分の漆喰が経年劣化により剥離し、ところどころ崩れ落ちているのが確認されました。特に南側に面した棟違い部分は風雨や日射の影響を強く受けるため、劣化が著しく、既存の漆喰が粉状になって瓦の間に溜まっている状態でした。
また、鬼瓦と冠瓦の接合部も同様に漆喰の剥がれが進行しており、瓦のすき間から小動物の侵入が懸念される状況でしたので、こちらも同じく撤去・再施工を行っています。
漆喰は屋根瓦の固定や隙間の封止だけでなく、内部の葺き土を保護し、雨水の侵入や風による浮き上がりを防ぐ重要な役割を担っています。そのため、漆喰が剥がれたまま放置しておくと、雨漏りや瓦のズレ、最悪の場合は棟の崩壊にもつながるリスクがあります。
今回は、まず古くなった漆喰を丁寧に撤去し、下地の葺き土の状態を確認したうえで、必要な補修を施し、新しい漆喰を塗り直しました。使用したのは耐久性に優れた漆喰で、密着性が高く、耐水性も強化されています。
工事後は、白く美しい漆喰が屋根のアクセントとなり、見た目にも清潔感が戻りました。漆喰は10〜15年ほどで劣化するケースが多いため、定期的な点検とメンテナンスが住まいの寿命を延ばす大切なポイントになります。
屋根の上は普段の生活では見えにくい場所ですが、異変が起きてからでは遅いことも多いため、気になる方はぜひ一度専門業者による点検をおすすめします。
記事一覧
- 25/07/30可児市 雨染みの原因はここだった!バルコニー外壁のサイディング補修工事【木造構造の意外な事実も】
- 25/07/25土岐市 いぶし瓦屋根のシックイ補修で美しさと防水性を回復|剥がれた部分を丁寧に塗り直しました
- 25/07/24多治見市 パラマウント瓦からの葺き替え工事自然な色ムラが美しい「プレイン・ノルディックブラック」へ
- 25/07/23瑞浪市 見た目も性能もグレードアップ!和形瓦から軽量・高耐久の「ルーガ雅」へ葺き替えリフォーム
- 25/07/17土岐市 緑青銅板から黒のガルバリウムへ一新!軒先庇のカバー工法で安心リフォーム
- 25/07/15弊社の印刷物でお世話になっている印刷会社様の社屋塗装工事
- 25/06/26多治見市 谷部からの雨漏り修理
- 25/06/24多治見市 ベランダ撤去と庇の板金リフォーム工事!
- 25/06/24土岐市 倒木で瓦が割れてしまった
- 25/06/20瑞浪市 築2年なのに屋根リフォーム!? カラーベストに不安を感じたお客様が選んだ“安心と耐久性”とは?