建造物の格に合った瓦を

文化財である寺社からは、先人の思いが感じ取れるだけではなく、当時の建築様式、意匠、美意識、技術力など、実に様々なことが読み取れます。

そういう重要な建造物ですから、屋根修理の場合においても長い目で見た総合的な判断が大変重要です。予算や効率も大切ですが、それだけにかたよってしまうと寺社の果たしてきた役割を狭めてしまうことにもつながりかねません。せっかく培ってきた“格”を損なうことのないよう、様々な角度から検討されることが大切だと思います。

岐阜の瓦が硬いというのはずっと以前から知られていました。ただその頃はまだ、京都や奈良の瓦に比べると形が良くなかった。これはいかんということで、自腹を切って型をつくらせました。文化庁にも何度も足を運び、岐阜の瓦の良さを知ってもらうよう努力しました。その甲斐あってある文化庁の先生が、京都の九条にある天満宮の屋根修理を依頼してくれたのです。当時は文化財の屋根には愛媛の菊間瓦が良いとされていて、何とかそれ以上のものをつくろうと、必死になって頑張りました。丸新美濃瓦の現社長のお父上である春二さんとも、よくいろいろな会合で一緒になりましたよ。みんなの「とにかく岐阜の瓦を何とかしないかん」という心が実を結び、岐阜の瓦は耐久性にすぐれ、形も美しい良質の瓦として社寺建築に欠かせない素材となっていったのです。

現在では社寺建築もゼネコンが入り、その指揮のもと職人たちが動くという形になっていますが、昔は宮大工の棟梁が瓦師、左官、鋳物師などを集めて、その力を結集してつくり上げていました。ひと癖もふた癖もある連中をまとめ上げるのは骨が折れたでしょうが、またそれだけの気概と威厳を棟梁も持っていたんですね。建物だってそうです。今は外観に見栄を張らんでしょう?これは果たして良いことなのでしょうかね?立派な中身には、それにふさわしい立派な外観が必要だと私は思いますね。見栄を張ることは生きる張り合いにもつながる大切なことだと思いますよ。自分たちの心の拠りどころである社寺には、やはりそれなりの立派な普請をしていただきたいと思います。

お施主様の精神的負担を少しでも減らすのが、工事に関わる私たち丸新美濃瓦の務めと思っております。

私たちは日本中の寺社仏閣の屋根葺き替え工事を行っており、豊富な経験と実績を持っています。予算のかけどころ、減らしどころなどの実質的なアドバイスもさせていただきます。製造・施工を一貫して行うため、お施主様との距離が近く、フットワークの軽さも信条にしております。

決して失敗することのできない社寺の屋根葺き替え工事です。建造物の歴史と品格をしっかりと未来に伝えるために、信頼できるパートナーとして丸新美濃瓦を選んでいただければ光栄に存じます。

       
   
   
   

 

 

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